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ソーシャルリクルーティングのメリット・デメリット【SNS採用のポイント】

ソーシャルリクルーティングとは「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を使った採用活動」を指します。近年、企業の採用担当者から大きな注目を集めている新たな採用手法です。

採用成功のためには、求職者に企業の魅力を伝え、入社への意欲を高める「戦略的な採用ブランディング」が欠かせません。今回は、そうした採用ブランディングを促進させるSNSを活用したソーシャルリクルーティングを行う際のメリット・デメリットについてご紹介します。


企業の採用戦略を変えたソーシャルリクルーティング

なぜ今、ソーシャルリクルーティングが注目されているのでしょうか?

◆ 情報収集の仕方が大きく変わった

スマートフォンの登場によって日常的にSNSが利用されるようになった結果、就職活動における情報収集の方法も大きく変わりました。

特にZ世代を中心とする若手の求職者は、企業の公式情報に加えて「リアルな声」を重視し、採用活動の参考にする傾向があります。つまり、「リアルな声」を得るために使われているツールとして、SNSが選ばれているのです。

▼「Z世代就活生のSNS活用に関する実態調査」に関して

こうした変化に対応するためには、企業も従来の採用手法を見直し、積極的にSNSと連動する必要があるでしょう。

ソーシャルリクルーティングは、単なる流行ではありません。求職者の置かれた環境の変化に合わせ、採用戦略も柔軟に対応していく姿勢が求められています。

ソーシャルリクルーティングを導入する4つのメリット

では、ソーシャルリクルーティングを導入した場合のメリット・デメリットをそれぞれ考えてみましょう。まずはメリットからです。

【1】 幅広い人材へのアプローチを可能にする

ソーシャルリクルーティングの最大の強みは、多様な人材へアプローチできること。SNSは年齢、職種、地域を問わずに利用されているため「従来の採用チャネルでは出会えなかった層」に、企業の魅力が届くのです。「今はまだ、転職を考えていない」という優秀人材との接点を生み出す可能性もあります。

【2】高いコストパフォーマンス

求人広告や求人サイト、人材紹介会社を利用した採用活動を比べると、かかる費用には大きな差があります。SNSプラットフォームは無料、もしくは低コストで利用できるものがほとんど。限られた予算内で、最大限の効果が出せるのも大きなメリットです。

【3】リアルタイムでの情報発信と双方向のコミュニケーション 

SNSでは、企業の最新情報をタイムリーに発信することができます。コメント機能、DM機能などを活用すれば、求職者とのコミュニケーションも可能です。企業理解がより深まり、採用のミスマッチを減らせるのではないかとの期待もできます。

【4】企業ブランディングとの相乗効果

SNS上で企業の文化や価値観、社員の日常などを継続的に発信することは、企業ブランディングの向上にも貢献します。魅力的な企業イメージが構築できれば、優秀な人材が自然と集まってくるようになるでしょう。

導入する際のデメリットと対策方法とは

一方で、対応策が必要なデメリットとしては、どのような内容があるのでしょうか。

【1】時間と労力の負担 

ソーシャルリクルーティングを効果的に行うには、継続的なコンテンツ作成と投稿、フォロワーとのエンゲージメント維持などが求められます。実現には、ある程度の時間と労力が必要です。効率の良い運用方法を模索しながら、対応していきましょう。

対策例:
■ ソーシャルリクルーティングを担当する専門チームを立ち上げる
■ 外部人材の活用
■ 「予約投稿」など、スケジュールの最適化やコンテンツの一括作成を試す

【2】 プライバシーとセキュリティへの懸念

SNSを通じた情報のやり取りには、個人情報の漏洩やセキュリティ侵害のリスクが伴います。特に、応募者とのメッセージのやり取りや、社内情報の公開には細心の注意を払いましょう。

対策例:
■ SNS利用の社内ガイドラインを策定し、従業員教育を行う
■ セキュリティ設定の見直しと、社内の連携を確認

【3】ブランドイメージへの影響

SNS上でのコメント内容によっては、企業のブランドイメージを傷つける可能性もあります。炎上してしまえば、その回復には多大な労力と時間がかかってしまうでしょう。

対策例:
■ SNS運用担当との連携
■ 投稿前のチェック体制を整備
■ 問題発生時に迅速な対応ができるよう、体制を事前に整えておく

これらのデメリットは無視できない課題でもありますが、適切な戦略と対策によって十分に対応できます。これらのリスクを認識した上で、メリットを最大限に活かす方法を活用していきたいものです。

SNSを活用した3つのステップで採用成功へ!

ソーシャルリクルーティングを成功させるには、戦略的なアプローチが必要です。そのために効果的な3つのステップを見てみましょう。

【1】適切なSNSプラットフォームの選択 

SNSプラットフォームには、それぞれに得意とする領域やターゲットがあります。

  • LinkedIn:専門職や経験者向けのビジネス特化型SNS

  • X:幅広い年齢層が利用。拡散性が高く、タイムリーな情報発信が得意

  • Instagram:ビジュアル重視。20〜30代がメインユーザー

  • Facebook:実名登録ユーザーが多く、リファラル(紹介)採用に強み

最近ではWantedly、YOUTRUSTなど、新たなキャリアSNSも誕生しています。自社の特性や採用したいターゲット人材に合わせ、適切なプラットフォームを選択しましょう。また、企業のストーリーや社員のリアルな声を発信できるnoteを活用する企業も増えており、独自の魅力を伝える手段として注目されています。

▼SNS採用を成功させるには?

【2】ターゲット層に合わせたコンテンツ作成

コンテンツの魅力は、ソーシャルリクルーティングの成功を大きく左右します。作成時には、次のようなポイントを意識してみてください。

  • 求職者の興味・関心を集める「知りたい情報」とは?:企業文化、社員の日常、成長機会についてなど、求職者が求める情報を発信しましょう

  • 興味を惹きつけるには?:動画、画像、LIVEストリーミングなど多様な形式を活用し、試してみます

  • 定期的な投稿を!:投稿を継続し、求職者のエンゲージメントを高めます

▼「採用コンセプト動画」で会社の魅力を訴求するには?

【3】 一貫性のあるブランドメッセージの発信

最後は発信するメッセージの統一感を意識します。採用活動に限らず、企業ブランディングとして何を発信していくかを考えましょう。

  • 企業の価値観、ミッション、ビジョンを明確に伝える

  • 社員のストーリーや成功事例の共有によって、リアルな企業の姿を伝える

  • 企業ブランドの一体感があるトーンやビジュアル表現で伝える

▼ブランディング戦略に役立つ「採用キャッチコピー」の作り方とは?

SNSとの相性が良い!note proの活用事例をご紹介

最後に、SNSと法人向けの高機能有料プランnote proを組み合わせることで、ソーシャルリクルーティングの効果がより期待できる事例をご紹介したいと思います。

事例紹介|株式会社アイキューブドシステムズ

株式会社アイキューブドシステムズは、スマホやタブレット端末を一元管理するモバイル管理システムを提供している会社です。社員インタビューや社内イベントなど、さまざまなテーマで記事を更新していますが、その中に「すぐに実践できそうなテーマ」を発見しました。

▼それがこちら「What’s in my bag?突撃!出社日のカバンの中身を見せてください!」

社員のカバンの中身を見せてもらう特集記事です。社員インタビューのような顔出しが必要ないため、気軽に実施できますし、持ち物から「社員の人柄」もにじみ出ています。「顔を出して答えるのはちょっと…」と抵抗がある方にも声をかけて巻き込みやすいのではないでしょうか。

また社員を巻き込み、気軽に始められる企画は「SNSを眺めているライトな読者」にとっても読みやすく、自社に関心を持ってもらえるかもしれません。

さらに質問内容を統一すれば、シリーズ記事として“型化”もできてしまいます。作り手と読み手の双方にとって、抵抗なくコンテンツに触れる「きっかけ」につながると感じました

法人向けプラン 「note pro」の詳細はこちら

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