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採用ブランディングのためのSNS活用術

採用ブランディングとは何か──それをひと言で表すならば、「採用成功のためのイメージづくり」でしょう。求める人材を獲得するために、企業は認知度の向上や入社意欲を高める“戦略的なブランディング”を行っています。

現在、採用ブランディングにおいて大きな役割を果たしているのがSNSです。今回は、SNSの上手な活用方法について考えます。

採用のオンライン化が進み、当たり前になったSNS

企業の採用活動支援サービスを提供している「東海ビジネスサービス」が行った調査によると、現在SNSを活用している企業はおよそ6割にのぼるそうです。特に2020年以降、採用のオンライン化が加速し、多くの企業がSNS上での発信に力を入れています。

特に、就職活動中のZ世代は日常的にSNSを利用し、「1日の仕事の流れ」「社内の人間関係・職場の雰囲気」などの情報を積極的に収集。勤務条件や会社の業績よりも「働くイメージ」が湧く情報を求めています。

従来の企業サイト、就職情報サイトでは分からない「日常の様子」を伝えることで、企業が求める人材とのマッチング率を高めていくことができるのです。

アンケート結果からみるZ世代のの情報ニーズ
出典:No Company、「Z世代就活生のSNS活用に関する実態調査」(2023年)
https://www.no-company.co.jp/news/230927-release-research

SNSが採用ブランディングの可能性を広げる

ではSNSを活用することで、採用ブランディングを行う企業側にはどのようなメリットがもたらされるのでしょうか。

幅広いターゲット層へのリーチが可能

SNSプラットフォームには独自のユーザー層があります。各年代や志向性に適した情報を提供し、企業の魅力を伝えることができるのです。Z世代にはInstagramやTikTok、経験豊富な人材向けにはLinkedInなど、さまざまなターゲットに直接アプローチできます。

リアルタイムの情報発信による双方向コミュニケーションを実現

企業の最新ニュースや社内イベントの様子、社員の声をすぐに発信できる点はSNSならではの魅力です。「いいね」「コメント」などのエンゲージメントを通じて、双方向のやり取りを可能にし、企業の認知度アップにも貢献します。

運用コスパが高い

従来の採用広告や人材紹介サービスと比較すると、SNSのコストパフォーマンスは非常に高いです。コツコツと投稿を続ければ、データでは伝えきれない企業の魅力を、低予算でアピールできるでしょう。

会社の色と求めるターゲット人材に合わせて、SNSを選ぼう

次に代表的なSNSの「特徴」を見てみましょう。

 Facebook

30〜40代を中心に幅広い年齢層が利用している「Facebook」。実名登録のユーザーが多く、社員のリファラル(紹介)採用へのつながりも期待できます。

写真と組み合わせた長文の投稿も簡単で、詳細な会社情報や、社員の声を発信するのに適しています。企業ページを作成し、会社の歴史やミッション、ビジョンなどを掲載している企業も多いです。

Instagram

Instagramの強みは、やはり「視覚的なコンテンツ」。短いリール動画や画像を使って、社内カルチャーや雰囲気、職場環境の良さが訴求できます。ユーザー層は20〜30代がメイン。社員の人柄が伝わる日常風景、イベントなどをビジュアルで伝えるのがオススメです。スライドショーのように投稿できる「ストーリーズ」を活用すれば、臨場感のある情報発信にもチャレンジできます。

LinkedIn

ビジネス特化型SNSであるLinkedInは、経験者や専門職の採用に強みがあります。業界に関するトピックス、企業の専門性が伝わる情報を活用した魅力づけが効果的です。社員の成長ストーリーを投稿することで、キャリア志向の強い人材へのアプローチも期待できます。

ユーザーはビジネスに関心が高く、キャリアアップのために登録している方が中心です。また、求める人材に直接スカウトDMを送ることもできます。

X(旧Twitter)

拡散性の高さを求めるならばXが最適です。採用情報や会社説明会の告知、業界に関するニュースへのコメントなど、タイムリーな情報発信に向いています。ハッシュタグを活用し、フォロワー以外にも広く情報を届けられる点も大きな強みです。140文字以内の短いテキストが基本になるので、気軽に更新できます。

note 

メディアプラットフォームとして情報を届ける「SNS」でもあるnote。「ブログ」のイメージが強いですが、画像、音声、動画なども簡単に投稿できます。社員インタビューやイベントレポート、会社のビジョンなども丁寧に届けられるでしょう。

SNS運用で採用ブランディングを成功させる4つのポイント

複数のSNSを連携させれば、相乗効果が生まれます。それぞれの強みを掛け合わせた採用ブランディング戦略を立案するには、次の4つのポイントが重要になります。

1. 一貫性のあるブランドメッセージの発信

採用ブランディングを成功させるには、一貫したメッセージの発信が重要になります。企業のミッション、ビジョン、バリューを中心に据え、「求職者に伝えたい自社の魅力や強み」を言語化しましょう。

2. 魅力的なコンテンツ制作と定期的な更新

最近では動画形式の社員インタビューや、インフォグラフィックで表現した「数字で見る企業成長」などが人気です。さらに、定期的な更新も欠かせません。計画的にコンテンツを配信し、フォロワーの関心を引くようにします。

3. ハッシュタグの活用

オリジナルのハッシュタグは、SNSでのブランド認知を高めてくれるかもしれません。例えば「#noteのある生活」などのハッシュタグを作成し、社員や内定者に使ってもらうことで情報の拡散が期待できます。

4. 社員を巻き込む

社内カルチャーをよりリアルに伝えるには、社員による投稿が一番です。異なる部署の社員に仕事の様子を投稿してもらうなど、現場を巻き込んだ取り組みを導入してみましょう。ただし炎上リスクなどを避けるために、ガイドラインを設けるなどの工夫も必要です。

note proを活用した成功事例をご紹介

最後に、法人向け高機能プラン「note pro」を使って採用ブランディングに成功した事例をご紹介します。

note pro紹介

株式会社ベーシック

会社の認知度向上に加え、入社者のカルチャーマッチに課題を感じていたそうです。そこでnote proを導入し、「社員の志望動機」「業界ノウハウ」をまとめた記事を掲載。Facebook、Xとも連携した結果、採用サイトからの直接応募が3倍に増加しました。選考中の時点から会社理解を深められるようになり、内定承諾率は90%に上昇しています。

GMOアドパートナーズ株式会社

それまでほとんど情報発信をしてこなかったため、求職者にとっては「会社の中が見えにくい」状態になっていたそうです。そこで、働く環境や、社員の魅力を発信する場としてnote proを導入。X、Instagram、YouTubeなども活用しながら、情報発信をスタートさせました。その結果、内定承諾者の自社note認知率は100%に。面接時に記事に書かれた内容について質問を受ける機会も増えて、面接の質が向上したと感じています。

note proは目的に応じて、簡単にメディアを立ち上げることができます。採用ブランディングを高めるためにも、ぜひご活用ください。

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