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採用コンセプト動画で訴求する「会社の魅力」
「採用コンセプト動画」は「企業の魅力を効果的に伝えられる」として、近年注目を集めています。
企業の魅力に加えて、採用に対する考え方や方針なども視覚的に表現できるほか、会社が求める人物像や働く環境、企業文化をいきいきと伝えることができるものです。
今回は採用コンセプト動画を活用した採用広報の進め方について、詳しくご紹介します。
採用コンセプト動画がもたらす効果
採用コンセプト動画は、文字や静止画だけでは伝えにくい「企業の雰囲気」や「社員の生の声」を、よりダイレクトに伝えることができるコンテンツです。企業にとっては、次のような効果が期待できます。
◆ 採用ブランディング力を高める
企業の個性や強みを視覚的に訴えることで、求職者の心に強い印象が残ります。その結果、企業の認知度、好感度が高まり、ブランド価値の向上にもつながるでしょう。
◆ 入社後のミスマッチを防ぐ
普段の職場の様子などを映すことで、「自分と企業との相性」について考えるきっかけが生まれ、入社後ギャップを抑えられるかもしれません。長く活躍する人材を確保し、安定した企業成長も見込めます。
求職者と企業をつなぐ「重要な架け橋」としての役割を果たせるかもしれません。
4つの型で考える「最適な採用コンセプト動画」とは?
企業の特性や伝えたいメッセージによってさまざまな“見せ方”ができるのが、採用コンセプト動画の強みでもあります。ここでは、代表的な4つの型を見てみましょう。
1|企業理念・ビジョン型
会社の核となる理念や将来のビジョンを中心に据えた動画です。経営者や人事責任者が直接カメラに向かって語りかけるスタイルが多く見られます。
メリット:
・企業の方向性や価値観を明確に伝えることができる
・経営陣の想いを直接伝えることで、信頼感が醸成される
・安心感を与えるため、長期的なキャリアを考える求職者への訴求力が高い
2|社員インタビュー型
実際に働いている社員にスポットを当て、日々の業務や職場の雰囲気、やりがいなどを語ってもらいます。
メリット:
・等身大の社員の姿を捉えるため、親近感がわく
・具体的な仕事内容、社内の雰囲気などがストレートに伝わる
・多様な部署や役職の社員に登場してもらうことで、キャリアパスが描ける
3|業務紹介型
会社で行われている具体的な業務や、製品・サービスの制作過程などを中心に紹介する動画です。
メリット:
・仕事に必要なスキルを、より具体的に示せる
・企業の強み、特徴的な取り組みなどがアピールしやすい
・技術職、専門職の採用に効果的
4|ユニークな表現型
アニメーションやミュージックビデオ風など、創造的な表現方法によって企業の魅力を伝えます。
メリット:
・印象に残りやすいため、SNSなどで拡散されやすい
・若手層、クリエイティブ職の採用などに効果的
・企業の「イノベーティブなイメージ」が強調される
こうした型は、あくまで一例にすぎません。自社の採用ターゲットや、訴求したいメッセージに合わせて最適なアピール方法を選び、作成することが大切です。
3つのステップで採用コンセプト動画をつくろう
では、実際に採用コンセプト動画の作成プロセスについても、考えていきます。
【STEP1】企画立案と目標設定
まずは「動画制作の基盤」となる企画立案と、目標設定を行います。
ターゲット層の明確化:求める人材の年齢、経験、スキルなどを具体的に定義
伝えたいメッセージは?:求職者へ重点的に伝えたい内容を決定
KPIの設定:視聴回数、応募数の増加率など「具体的な数値目標」を設定
他の採用コンテンツを作成する時と同様、言語化して整理をすることでスムーズな進行ができるようになります。
【STEP2】魅力的なストーリーを紡ぐシナリオ作成
求職者の心に響くシナリオを作成するには、次のようなポイントを意識してみましょう。
オープニングの工夫:冒頭の数秒で、求職者の興味を引く導入を
ストーリー性の構築:求職者が共感できるストーリーを盛り込む
クロージングの印象:最後に「行動を促すメッセージ」を入れて余韻を残す
「創業時の苦労」「お客様との心温まるエピソード」「チーム一丸となって達成したプロジェクトのやりがい」など、具体的な情報が伝わる内容は、求職者の心に強く刺さると思います。
【STEP3】撮影・編集の質にこだわる
最後に、実際の撮影と編集を進めていきます。
映像の質:高画質で安定した映像を撮影する
音声の質:収音マイクなど専用の録音機材を活用
適切な長さ:集中力が持続する時間内に収める
トーンとスタイル:企業のブランドイメージに合わせた編集を
こうしたステップを丁寧に踏むことで、求職者の心に響く採用コンセプト動画が完成するのです。
完成後から、すぐに活かせる「3つの戦略」
力を入れて完成させたとしても、適切に活用しなければ「採用コンセプト動画の効果」を十分に発揮させることはできません。以下の3つの戦略を用いながら、自社に最適な活用策を探っていきましょう。
◆ 自社サイトにアップする
自社の採用サイトや会社HPは、求職者が必ずアクセスする場所です。作成した動画はトップページに設置するなど、目に留まるように工夫しましょう。またスマホ、タブレットでも視聴できるようにしておきます。
◆ SNSでの拡散
SNSを活用し「転職活動をしていない潜在層」に向けたアピールにも挑戦します。15秒程度のダイジェスト版を作成し、ショート動画として投稿するのもオススメです。
◆ 就職イベント、セミナーなどで活用
オフラインの採用活動においても、採用コンセプト動画は強力なツールになります。「就職フェアのブース内で常時再生する」「セミナーの冒頭で動画を上映し、興味関心を持ってもらう」など、さまざまな活用が可能です。
note proと「採用コンセプト動画」を連動
上記に挙げた3つの戦略の他にも、さまざまな方法を活用し、効果を最大化できるはずです。法人向け有料高機能プランnote proと「採用コンセプト動画」の組み合わせも、その一つ。実際に、note proの記事と連動させた事例をご紹介します。
事例紹介|ダイキン工業株式会社
ダイキン工業と言えば「空調専業メーカー」として、エアコンなどの技術をリードしてきたイメージの強い会社です。
記事内では、ダイキン工業が掲げている採用コンセプト「100→0人材、求ム」を、より具体的に紹介している動画が掲載されています。
現在⼤量に排出されているCO2を、実質0にする」という思いを込めた「100→0人材」というコンセプト。このnoteでは、そんな採用コンセプトに対する想いを、さまざまな部署の社員がご自身の言葉で語っています。社会課題に向き合う姿勢が心を打つ、インタビュー動画です。
法人向けプラン 「note pro」の詳細はこちら
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