採用オウンドメディアと採用サイト【違いを徹底比較】
「採用オウンドメディア」と「採用サイト」は似ているようで、実は大きく異なります。今回は、それぞれが果たす役割と違いを比較し、採用オウンドメディアを運営するメリットについてご紹介します。
採用オウンドメディアと採用サイトの違いは?
まずは、両者の違いについて考えてみましょう。
人材獲得戦略のカギを握る「採用オウンドメディア」
オウンドメディアとは、「企業が自ら所有し、運営するメディアのこと」です。Webサイトはもちろん、ブログやSNSアカウント、紙媒体のパンフレット、カタログなども含まれます。
その中でも「自社の採用」を目的とし、求職者へのブランディングや、エントリー数の増加を目指して運営するオウンドメディアを「採用オウンドメディア」と呼びます。
採用サイトの目的は「自社に応募させること」
一方で「採用サイト」は、主に求人情報の提供と応募受付が目的です。
ターゲットも「現在、転職を考えている方」「求人に直接興味を持っている求職者」になるため、具体的な仕事内容や求める人物像、給与、福利厚生に関する詳細情報が掲載されています。
採用オウンドメディアは「未来の求職者」もターゲット
「採用オウンドメディア」のターゲットは「まだ転職を考えていない方」「就職活動前の学生」などの“未来の求職者”も含まれます。
その結果、さまざまなコンテンツで情報発信をする機会が増えていきます。「この会社についてもっと知りたい」というコアなファンを増やそうと、企業の理念やカルチャー、社員の声などをストーリーとして豊かに伝え、認知度アップを目指すことになるのです。
「こんな企業で働いてみたい」と興味が持てるコンテンツを蓄積し、積極的に発信をすることで、人材獲得に不可欠なツールへと成長していくでしょう。
「採用を取り巻く環境」が変わり始めている
企業の採用戦略において「採用オウンドメディア」が重要視されている背景には、次の「3つの社会変化」が影響していると言われています。
◆ 採用市場の変化:待ちの姿勢では採用ができない
少子高齢化が進み、労働人口の減少が続いている昨今。今後も、採用が一層難しくなっていくだろうとの予測も出ています。そうした変化にともなって「求人募集を出せば、求職者からの応募が殺到する」という状態から、「企業が直接アプローチをする」スタイルへと変わりつつあるのです。
転職を希望する前から優秀な人材に接触できていれば、将来の採用につながる可能性も広がります。
◆ 求職者の情報収集の変化:SNSの影響力
スマートフォンの普及により、情報収集の方法も大きく変化しました。求人サイトやハローワークに加え、SNS、口コミサイトなどで転職活動を進める求職者も増えています。
実際に働いている社員の声、企業カルチャー、職場環境などの待遇・条件面以外の情報も重視した「仕事選び」をしているのです。
◆ 企業ブランディングの変化:価値観の共有が入社の決め手に
ミレニアル世代、Z世代の求職者は「企業の理念・価値観」や「社会貢献度」も入社の決め手に入れ、転職活動をする傾向があります。
したがって、企業ブランディングを意識し、企業が大切にしている想いを多角的に伝える方法が必要になってきています。
「採用オウンドメディア」の運営が人材獲得につながる
社会変化に応じ、企業の採用戦略も大幅な見直しを迫られる中、採用オウンドメディアの運営は多くのメリットをもたらす手法としても注目を集めています。
メリット1|自由度の高い情報発信で、企業の個性が伝わる
採用オウンドメディアには、決まったフォーマットやコンテンツ内容の制限がありません。高い自由度で、企業の持つ魅力をダイレクトに伝えられます。例えば、
社員インタビュー
自社を代表するプロジェクトの紹介
働き方改革の取り組み例
などを通じて、企業の個性が表現できるでしょう。ブログだけに限らず、動画や写真、インフォグラフィック(図表・イラスト)など、より印象に残る表現方法が選べる点も、魅力的です。
メリット2|潜在的な求職者にアプローチし、応募者数アップ
転職に対して消極的な人材にも、情報を届けることができる点もメリットの一つ。おもしろいコンテンツを継続して発信し、企業の存在感を浸透させることを目指します。
「転職は考えていなかったけど、ちょっと応募してみようかな」と思う方を増やし、長期視点で幅広い人材へのアプローチを意識すれば、実際の応募者数も増加するでしょう。
メリット3|企業の認知度・理解度を高めるブランディング効果
採用オウンドメディアを活用し、企業理念や社風、成長戦略を丁寧に発信することで、企業の認知度・理解度が深まります。
求職者の企業理解が深まれば、マッチング率も向上し、入社後の活躍にもつながるでしょう。また、採用以外に「企業イメージの向上」への効果も期待できます。
メリット4|データ分析と改善により、情報が資産に
採用オウンドメディアの運営により、アクセス解析やSEO分析などのデータも蓄積されていきます。PDCAサイクルによるデータ分析・改善を繰り返せば、求職者が興味を持つコンテンツが把握でき、より効果の高い採用活動が可能になっていくはずです。蓄積された情報は企業の貴重な資産となります。
note proを活用した「採用オウンドメディア」の事例
note proを活用すれば、採用オウンドメディアの運営にも気軽にチャレンジできます。
サービス開始から10周年を迎えたnoteは、現在「国内ブログサービスでウェブアクセス数トップ※」。情報発信チャネルとして、大きな強みを持っています。
※ Similarwebの2024年6月の調査データで国内ブログサービスウェブアクセス数でトップ
2024年5月時点では、およそ3.6万件の法人企業がnoteでオウンドメディアを開設中。自社の等身大の姿をストーリーで伝えられるメディアとして、注目を集めています。
さらに、オウンドメディア運営の“最大の壁”になる記事執筆について対応する「採用スターター」プランもご用意しています。
note proをご契約であれば、半年間にわたって記事執筆を依頼することも可能です。
では、実際にnote proで採用オウンドメディアを立ち上げた事例をご紹介します。
NECネッツエスアイ株式会社
すでに採用サイトはあったものの、リアルな社内の様子がなかなか伝わりにくいと感じられていた同社。「等身大の姿を伝え、入社後のギャップを解消したい」との課題を抱えていたそうです。
そこで採用オウンドメディアをnoteで立ち上げ、記事を作成しました。
一緒に働く仲間の声や、会社のカルチャーを感じさせる内容を投稿して行ったところ、採用エントリー数は1.62倍に増加。選考参加者数も1.22倍に増加しました。
採用オウンドメディアをうまく活用し、採用課題を解決へと導いていきましょう。より詳しい内容については、下記よりご相談ください。