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noteの運営体制を構築しよう(法人クリエイター向け)

法人や組織・団体でnoteをはじめるとき、最初に、
・情報発信のたいせつさを広め共通認識をつくる
・無理なく運営できる体制づくり

ができていると、その後、noteでの目的を見失わずに、中長期での更新を続けやすくなります。

noteをはじめるにあたっては、運営担当者だけががんばるのでなく、周囲の理解と協力が必要になります。いくつかのポイントを紹介しましょう。

情報発信のたいせつさを広め共通認識をつくる

noteで発信する目的を共有しましょう

まずは「自己紹介記事を書いてみよう」の記事でも説明しているように、noteの目的を再確認して、社内でしっかりと共有しましょう。周りの人の力を借りるにあたって、目的を共有することは、とても大切です。

目的が共有できたら、仲間を少しずつ増やしていきましょう。とはいえ必ずしも、最初から万全な体制ではないかもしれませんね。そこで、用意できるリソースで、無理なく運用をつづけるためのポイントをまとめてみました。

1人で運用する場合は、理解者を増やしましょう

1人でnoteを運用する場合は、まず1人でも更新できるペースを設定してみましょう。できれば1週間に1回、極論をいえば1カ月に1回でもいいので、楽しく、無理なく続けられるペースから始めてみてください。そのうえで、協力者や理解者、仲間を探し、増やせるといいでしょう。担当者が楽しく発信をすることで、「書いてみたい」という仲間が見つかるかもしれません。

最初は少し馬力が必要ですが、がんばって更新していれば、必ずそのがんばりに気づいて協力してくれる人が増えてくるはず。自分の努力を社内でしっかり発信することも、恥ずかしからず、続けてみてください

また、同業の方や同じ職種の方と、note担当者同士のつながりをつくることもおすすめです。SNSでコミュニケーションをとったり、noteでイベント情報を探してみたりして、社内に限らず仲間を増やしていけるといいでしょう。

複数名で運用する場合は、さまざまな関わり度合いで巻き込みましょう

複数人にかかわってもらえる場合は、さまざまな運用体制が考えられます。公式アカウントで記事を書いてもらうこと以外の、社員に関わってもらえるアイデアをご紹介します

1. 個人のアカウントで書いてもらった記事をマガジンに追加する
個人のアカウントで会社や業務について書いている社員がいたら、協力のお願いをするのはいかがでしょうか。

たとえば、個人アカウントの記事を法人アカウントのマガジンに追加することで、多様なキャラクターの仲間が組織のなかで活躍している様子がより伝わりやすくなります。社員がすでにファンを持っていたら、その人たちに会社の存在を伝えるいい機会にもなります。

自社の想いや文化に共感する読み手を増やすため、社員が個人アカウントで書いた記事を会社アカウントでまとめている、マネーフォワード公式note。note proチームが背景をインタビューしました


note proのアカウントであれば、マガジンに追加した記事を、タイムラインに流すことで、多彩な記事を公式アカウントで提供することもできます。
やり方は「クリエイターページへのマガジン記事表示」をご覧ください。

2. 部署ごとにアカウントをつくる
noteアカウントを部署ごとにつくって、それぞれが自由に発信するという方法もあります。それぞれの発信をまとめたいときは、まとめ用のマガジンをつくります。そのマガジンに各部署のアカウントの発信を追加すれば、組織全体の様子がさまざまな角度から伝わる発信ができるのではないでしょうか。

東京都庁のアカウントでは、東京都庁関連のアカウントから投稿された記事をマガジンにまとめています


3. 社内で読みたい記事のアンケートをとる
記事のテーマについて、社内でアンケートをとるのもおすすめです。企画を考えることが楽になるだけでなく、noteの存在を広めることもできます。

そもそも社員は会社や事業のもっとも身近な理解者なのですから、自然とおもしろい企画が生まれるでしょう。

いちばんの理解者が心から読みたいことを記事にすることで、彼らも「この記事を読んでほしい」と周囲におすすめしてくれるかもしれません。そうすればコンテンツは、まだみなさんが出会えていない人たちへと少しづつ、でも確実に広がっていくはずです。

4. 公開前に執筆者以外の人から感想を聞いてみる
お互いが書いた記事を「客観的に読みあう」ことで、原稿の質を上げることもできますね。初見の読者にはわかりにくい部分を指摘したり、読みたくなるタイトルになっているかを相談したり。

編集者のように、客観的にアドバイスしてくれる人がいると、より多くの人に伝わりやすい文章になるかもしれません。最初に決めた体制ありきではなく、やりながら最適な方法を探ってみてください。

プロのライターたちの手を借りるのも手段のひとつ

記事によっては、プロのライターに執筆依頼をすることを検討するのもいいでしょう。

たとえば、しっかり構成を立ててつくりたい記事はライターに依頼し、現場の雰囲気を直接伝えたいコンテンツは自分で書くなどして、依頼記事と自作記事を混ぜることもできます。外部の方の力も借りて、スムーズにいい記事をあげられる体制を考えてみてください

noteでは、企業がnote proを使ってメディア運営やコンテンツ制作をする際に、課題やニーズに合った編集パートナーをご紹介することも可能です。詳細は「note pro編集パートナーとは」をご覧ください。

note pro公式アカウントでは「note proクリエイターファイル」で、noteで活躍するさまざまなクリエイターを紹介しています。ぜひ、参考にしてみてください。


無理なく運営できる体制づくりのコツ

記事を書くハードルを下げましょう

仲間が増えたら、次は体制の構築です。やってほしいことをご紹介します。社内の人に積極的に書いてもらうためには、メンバーが「書きやすい」「書いてよかった」と思える仕組みをつくるのがおすすめです。ここでは、3つのポイントを紹介します。

1. ガイドラインをつくってみましょう
「社員みんなに書いてほしいけど、なかなか書けない」「社員に書いてもらったけど続かない」というときは、ガイドラインをつくるのがおすすめです。

まずは、執筆者向けに、書くハードルを下げるためのガイドラインをつくりましょう。多くのメンバーに執筆に加わってもらう場合は、みんなが楽しく更新できるような指針を共有することが大切です。アカウントの目的や、伝えたいテーマのイメージを共有しておきましょう。

たとえば、以下の3つのポイントを文書化して共有してはいかがでしょうか。

・想定読者や目的など、noteアカウントの概要
・記事の承認フローの見取り図
・お手本になる記事

こういった情報がまとまっていると、ほかのメンバーが記事を書きやすくなります。

ガイドラインにおいて大切なのは、むやみに制限することではなく、みんなが楽しく書けるようにするための指針や最低限のルールを共有することです。SNSや記事執筆をやったことがない人にとっては、最初の1記事を書くこと自体がハードルです。できるだけそのハードルを下げることが、ガイドラインの役割です。

2. 伴走しながら記事を完成させましょう
記事のテーマに困っている人がいたら、相談に乗ったり、作成過程の人の相談相手になってあげましょう。「いつでも相談できる相手」がいると、みんなが記事を書きやすくなるはずです

すでにnoteをつかっているクリエイターのなかには、会社で部活動「note部」をつくってnoteを書く時間を設けていたり、お互いのnoteを読み合って切磋琢磨している会社もあります。こんな風に、集まる場をつくると、チームで楽しく書き続けられるのではないでしょうか。

3. 組織内で褒めあいましょう
ドキドキしながら記事を投稿したあとは、リアクションがあるとうれしいですよね。記事が出たあとは、感想を伝えるなど、しっかりフィードバックをしましょう。とくに、できるだけ組織内で「良い成果や反響をシェアする」ことをおすすめします

ビュー数やスキ数、記事内のリンククリック数などで記事の反響をフィードバックするだけでなく、感想や効果を定性的に伝えることもとても大切です。たとえば、社外の人からの感想や、noteを読んで入社しようと思ってくれた応募者の生の声をシェアすると、数字で測れない効果が伝わります。

更新頻度を決めてみましょう

体制に合わせて、それぞれがnoteに使える時間などを考えつつ、更新頻度を決めましょう。

1. 無理なく楽しく更新できる頻度にしましょう
内容によって、更新にかかる時間は変わります。余裕のあるペースを組んでおくと、負担なく続けられるでしょう。

noteは、クリエイターの皆さんに、個人も法人も関係なく、創作を楽しんで続けてほしいと考えています。まずは、思いの丈を楽しく書き続けられる、現実的な頻度を目標にしてみましょう

記事がたくさんあることはすごいことですが、楽しんで、しっかり気持ちのこもった記事がを書くことの方が重要なので、無理して記事をたくさん出すことを目指さなくても大丈夫です。あせらず、徐々に書くことに慣れていくことをおすすめします。

2. 更新頻度を読者に明示しましょう
「金曜日の11時に更新します」などと、ルーティンを読み手に提示しておくと、読み手に習慣として読んでもらえるかもしれません。また、宣言することで、自分たちのモチベーションにもつながります。大まかでも構わないので、更新目標をオープンにしてみてください。

もし「やはり頻度を変えたいな」と思ったときは、またそのとき宣言すればいいだけです。現時点の気持ちを気軽に表明してみましょう。

編集会議を開いてみましょう

複数人でnoteを運営する場合には、編集会議を開くことをおすすめします。決めておくとnoteを続けやすくなる、3つの議題をご紹介します。

1. 企画出し、ネタ出し
記事を誰に届けたいのか。何を伝えたいか。読後感や読者にどう思ってほしいかを整理し、みんなで企画を考えてみましょう。

企画や目的も定期的に振り返り、想定していた方向性とずれていないか、そもそも方向性があっているかを、確認してみてくださいね。

2. スケジュールの共有
公開までのフローとスケジュールを確認しておきます。


3. 反響のシェアと振り返り
記事を振り返ってみましょう。感想や反響をシェアし、次の企画へつなげられるといいかもしれません。

最後に

いちばん大事なのは、書いている本人たちが楽しむことです。
楽しんで書いていることが伝わると、その熱は、周りにきっと伝わっていくはずです。

まずは、無理のない範囲で記事を書いていき、記事を貯めることを意識しましょう。3〜6ヵ月ほどやって、傾向が見えてきてから、柔軟に直していくことをおすすめします。

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