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ダイレクトリクルーティングとは?【比較表で見る手法の違い】

従来の採用方法とは異なり、企業から直接、個人にアプローチする「ダイレクトリクルーティング」。従来の「待ち」の姿勢から脱却し、企業側が主導権を握る「攻め」の採用へと転換した採用手法として、注目を集めています。

今回は、従来の採用方法とダイレクトリクルーティングを比較し、それぞれのメリット・デメリットについて考えてみましょう。


ニーズの高まりを見せる「ダイレクトリクルーティング」市場

株式会社矢野経済研究所の調査によると「2023年度のダイレクトリクルーティングサービス市場規模は、事業者売上高ベースで昨年度比23.2%増の1,074億円」とされています。2024年度はさらに拡大し、前年度比18.7%増の1,275億円を見込んでいます。

出典:(株)矢野経済研究所「ダイレクトリクルーティングサービス市場に関する調査(2024年)」(2024年8月6日発表

※注)Web上で求人企業(採用担当)が求職者へ直接アプローチ(スカウト)するプラットフォーム型の採用手法を指し、中途採用向けおよび新卒採用向けのダイレクトリクルーティングサービス市場の合算値である。

市場規模が拡大する背景には、従来の採用手法とは異なる“能動性”が大きく関係しているのではないかと考えられます。

現在、多くのダイレクトリクルーティングサービスが、求職者のデータベースを保有している企業によって提供されています。利用する企業は豊富な人材プールにアクセスし、自社が求めている人材を効率良く見つけ出すことが可能になっているのです。

人材獲得の競争が年々激しくなる採用市場において、企業側が直接アプローチでき、採用コストも抑えられるメリットもあります。今後、導入する企業はますます増えていくでしょう。

ダイレクトリクルーティングのメリットとデメリット

では、代表的な従来の採用手法である「人材紹介」「求人広告」と「ダイレクトリクルーティング」のメリット・デメリットをそれぞれ比較してみましょう。

ダイレクトリクルーティングと従来の採用手法 メリットデメリット

ダイレクトリクルーティングの効果を最大限に引き出すためには、メリット・デメリットを十分理解する必要があります。自社の採用課題や状況に合わせて、上手に選択し、使いこなしていきましょう。

ダイレクトリクルーティングサービスを選ぶポイント

では、自社に最適なダイレクトリクルーティングサービスを導入したい場合、どのようなポイントに気をつければ良いのでしょうか?ここでは、注目すべき3つのポイントをご紹介したいと思います。

POINT 1|登録人材の属性&登録者数

まずは「求める人材」がデータベース内にどのくらいいるのかに着目しましょう。ダイレクトリクルーティングの効果は、サービスを提供する企業が保有している登録人材の属性・登録者数によって大きく左右されます。

ここをチェック!

  • 登録者数全体の規模はどのくらいか?

  • 業界別・職種別に見た「自社が求める人材」はどのくらいか?

  • 最新情報のデータ更新頻度は?

  • 専門性の高いスキル人材・有資格者はいるか?

POINT 2|スカウトメッセージの返信率

候補者へのスカウトメッセージの返信率が高いほど、アクティブユーザーが多く、質の高いサービスが提供できていると言えます。各サービスの平均返信率を比較し、選択するのもオススメです。

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  • 企業からのアプローチへの返信率は?

  • どのような返信メッセージが寄せられているのか?

POINT 3|費用対効果

ダイレクトリクルーティングサービスの料金体系は、主に2つに分かれています。

先行投資型:サービス利用料を前払いする方式。コスト予測が立てやすく、長期的な採用戦略に適している。
成果報酬型:採用が成立した場合のみ、費用が発生する方式。初期の投資コストが少ないためリスクが低く、短期的な採用に適している。

それぞれの特徴を理解し、自社の予算と採用ニーズに合わせて選ぶようにしましょう。

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  • 採用コンサルティングなど、追加サービスの利用が可能か?

  • 契約期間は柔軟に対応してもらえるか?

  • 利用実績や成功事例は豊富にあるか?

こうしたポイントを総合的に判断し、自社の採用戦略にあったサービスを選ぶことが、採用成功への近道となります。

ダイレクトリクルーティングを成功させるために

では、ダイレクトリクルーティングを活用し採用成功へと導くには、どのような点に気をつければ良いのでしょうか?

◆ 明確な採用戦略を立案する

採用戦略を立てることで、効果的なアプローチが取りやすくなります。

具体的には
・採用ゴールの設定:「6ヶ月以内に3名の営業を採用」など具体的な数値目標を設定
・ターゲット人材の明確化:求める人材の経験・スキル・資質などを言語化
・採用スケジュールの策定:選考プロセスの期間、担当者を決定
・予算の設定:採用にかかる費用、面接などの時間的コストを想定

▼採用戦略の具体的な立て方は?

◆ 魅力的な求人情報の作成

候補者の興味を引く魅力的な求人情報を発信し、応募意欲を高めることも重要です。求人票に限らず、ブログやSNS、動画なども用いた積極的な情報発信を意識しましょう。

具体的には
・仕事の魅力を伝える:プロジェクトの詳細、チームの雰囲気、成長機会など
・自社の強みを伝える:独自の技術、市場での位置付け、企業文化
・ビジュアルで伝える:写真、グラフ、図表などで視覚的な魅力を
・応募条件や待遇を明確に:経験・スキル、待遇、福利厚生などを分かりやすく明示

◆ スカウトメールを工夫する

スカウトメールは、候補者との最初の接点となる重要なコミュニケーションツールです。返信率を意識し、候補者とのコミュニケーションを促進する文面を作成します。

具体的には
・個別化されたメッセージ:候補者のキャリアや実績に触れたパーソナルな文面
・シンプルな構成:要点を絞り、読みやすい構成を心がける
・件名を工夫する:開封率を高めるために、興味を引く件名に
・「次の行動」へつなげる:メールを読んだ後の「次のステップ」を明確に提示
・フォロー対応も意識:メール返信がなかった場合の追加フォロー策を考えておく

こうした3つの成功ポイントを押さえ、少しずつ改善を繰り返していきましょう。

note proを活用し、魅力的な情報を発信しよう

ダイレクトリクルーティングの成功には、詳細な情報発信が欠かせません。法人向けの有料高機能プランnote proを活用し、候補者へ「企業の魅力」を伝えましょう。

実際にnote proを使って採用広報に取り組んでいる事例をご紹介します。

事例紹介|丸井グループ

丸井グループは小売業の「マルイ」や、クレジットカード事業の「エポスカード」を中心に、幅広い事業を展開しています。

こちらの記事では「丸井グループって何の会社?」という問いを出発点に転職してきたばかりの新入社員の視点から“企業の魅力”を紹介。社員のキャリア形成や新規事業の創出に積極的な企業風土はもちろん、社内制度についても伝えています。

自らを「社会課題を解決する企業」と位置付けている丸井グループの独自性にも、ユーモアを持って触れており、社員の生の声をのびのびと表現できているのではないでしょうか。note proで候補者へより深くアプローチし、採用成功への第一歩を踏み出してみてください。

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