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日経COMEMO運営者に聞く!”らしさ”を大事にするメディア運営とは?note proミートアップレポート

noteでは、note proユーザー限定の「note proミートアップ」を開催しています。1月は日経COMEMOを運営されている日経新聞の永吉さんをゲストスピーカーにお招きし、「広く読まれるnoteのつくりかた」をテーマにお話いただきました!

note pro ミートアップとは?
note proを活用する法人クリエイターのみなさんに向けて毎月開催しているイベント。法人クリエイター同士がnoteを運用する上での学びや悩みを共有したり、社外での横のつながりをつくることで、よりnoteを活用いただくことを目的にnote proユーザー限定で開催しています。

今回もnoteの運営や記事作成の参考になるお話がたくさん。合計11社のみなさんに参加いただき、活発な情報交換の場となりました。そんなミートアップの様子をレポートします。この記事の最後で、通常note proユーザー限定で公開している当日の議事録をまとめたスライドを特別に公開していますので、ぜひあわせてご覧ください。

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ゲストスピーカー:永吉 貴志さん
日本経済新聞社所属 / 1976年、福岡県出身。角川書店などでメディア事業に携わった後、2012年日本経済新聞社に入社。日経電子版の改善を担当した後、新規事業担当としてアプリ開発やコミュニティ運営、日経COMEMOのプロデュースに携わる。

日経COMEMOは、日経の出張所

日経COMEMOは、日本経済新聞社がnote内で運営しているメディアです。現在約80名ほどのキーオピニオンリーダー(KOL)と呼ばれる書き手の方々が、世の中のニュースやトピックについて考えを投稿しています。

そんな日経COMEMOのゴールは、「日経電子版のあらたな読者を増やすこと」。各KOLに読み手がつくような記事づくりの伴走をすることが、永吉さんたち運営チームの活動の主軸だそうです。

いいnoteは日経本紙や日経電子版に再編集して掲載することで、ビジネスリーダーのみなさんにデビューの機会を提供しています。

バズよりも、”らしさ”を大事に

永吉さんは日々どんなことを意識して、記事のディレクションを行っているのでしょうか?

その答えは「書き手の主張がきちんと読者に伝わること」。書き手が伝えたいメッセージを切り口やプロセスを変えて何度でも発信する一方で、一時的なバズを狙ったり、PVやスキ数を書き手に求めることはしないんだとか。

他にも「日経のDNA」と呼ばれる、日本経済新聞社が大切にしていることをCOMEMO用に落とし込んだ文章を書き手のみなさんに共有。「一つの主張を複数の視点から客観的に書く」「今発信するべきタイムリー性があるか」などを意識してほしいと書き手の方に助言されているそうです。

運営チーム内では”COMEMOらしさ”を共通認識として持つために、「この記事、COMEMOっぽいよね」といったコミュニケーションを大事にしているそうです。

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▲トークテーマと議事録を映しながらお話をうかがっていきます

タイトルは他の人がつける

記事を読んでもらうために大切なタイトル。日経COMEMOでは、タイトルをどのように決めているのでしょうか?

永吉さんはそれぞれのアカウントによって適切なタイトルは変わってくると前置きした上で、「文章を書いた本人が、記事のおもしろいポイントを見つけることはむずかしい」と言います。書き手は記事のハイライトがどこなのかを客観視しづらいため、日経COMEMOや日経新聞では記事の著者とは別の人がタイトルをつけることが多いそうです。これは多くのクリエイターが取り入れやすい手法ではないでしょうか。

記事には丁寧なフィードバックを

書き手の方々とのコミュニケーションでは、「書く前よりも書いたあとを重視している」と永吉さん。どんなにやる気があっても、どれだけ記事にスキがついたとしても、運営側からのフィードバックがないと書き手のモチベーションは続かないと感じているそうです。

フィードバックは、具体的によかった箇所を抜き出したり共感した点に言及しながら、なるべくはやく、丁寧に伝えます。そうすることで自身の文章の良いところや伝えるべきポイントへの理解を深めることができ、書き手の成長につながっていきます。

効率化を求めすぎて失敗した過去も

永吉さんに、これまでの失敗談もうかがってみました。

「運営当初は、”効率的に運用したい”という気持ちが強すぎた」という永吉さん。読まれやすいタイトルを定義するなどして明確なルールや指標を書き手のみなさんにアナウンスしていたそう。

ところが期待したほどの効果は得られず、「noteには画一的なヒットの法則はない」と実感したそうです。その反省を活かし、ルールに当てはめるのではなく書き手の個性や特性にあったフィードバック・伴走を心がけるようになったんだとか。

このあとは質疑応答に移り、より具体的な記事の書き方や、運営体制のこと、書き手へのフィードバックの詳細な方法などをうかがいました。

「noteの運営って正解がないですよね。僕もみなさんに聞いてみたいことがたくさんあります!ぜひつながっていきましょう」という永吉さんの言葉でこの日のミートアップはお開きとなりました。

ミートアップに参加したみなさんの声

ミートアップ終了後には参加者アンケートを実施。いただいた感想を一部ご紹介します。

noteアカウント運営で気になっていることのヒントになるようなお話が多々あり、とても参考になりました。毎回、声無し・画像無しの参加で恐縮ですが、画面の前で激しくうなづいていました。ありがとうございました。
仕事をしながらだったので、がっつり参加できなかったのが残念なくらい、ためになる時間でした。特に、タイトルの付け方に関しては、他の人がつけているというのは驚きでした。自分たちでも運用の体制も含めて、考えてみたいなと思いました。本当にありがとうございました。
自社が何を目的としてnoteを運用していくのか、そしてそれを関係者にも周知させていくのには言葉を尽くしていくしかないということを再認識した。
どういう目的やスタイルでnoteを運営しているかによって、記事の評価軸が異なるということを改めて確認できました。
トップランナーの方たちでも悩み苦しみながらご対応されていることが分かりました。その中でも工夫されている点、改善しようしている点などを、進行の方たちがうまく引き出してくれていたので、傍聴していて大変参考になりました。ありがとうござます。

それぞれに参考になる点を見つけていただけたようでうれしいです。またのご参加をお待ちしてますね!

限定スライドを特別に公開!

ミートアップの内容は質疑応答も含めてスライドにまとめ、note proユーザーのみなさん限定でお送りしています。今回はその限定スライドを特別に公開!ぜひ参考にしてみてくださいね。

次回のnote proミートアップのお知らせ

次回のnote pro契約者限定ミートアップは、noteプロデューサーの徳力基彦さんをゲストに「自社や社員の魅力を、noteらしく伝える方法」について話します!

【開催日時】2/26(金)19:00〜20:30
【参加方法】こちらのフォームからお申し込みください
※note proご契約者様限定のイベントです。note proを検討中で本イベントにご興味のある方は、こちらのページからお問い合わせください。

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徳力基彦 noteプロデューサー/ブロガー
NTTやIT系コンサルティングファーム等を経て、現在はnote株式会社でビジネスパーソンや企業におけるnoteやSNS活用についてのサポートを行っている。著書に「普通の人のためのSNSの教科書」等がある。
note:https://note.mu/tokuriki

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note proの導入について、くわしく知りたい方はこちらを。資料請求や個別相談、法人向け勉強会へのご参加は、以下ページよりお申し込みいただけます。

各種セミナーも開催中です。note pro導入の検討材料にぜひご活用ください!

note proではユーザーの方々限定のイベントや勉強会を開催中です

今回ご紹介したミートアップや、「もう少し基礎的なnote pro運営のイロハを知りたい!」という方向けのオンライン勉強会を開催しています。詳細はnote proご担当者宛てのメールで随時ご案内していますので、ぜひご確認ください。Zoomのカメラをオフにして、お耳だけの参加でも大歓迎です!

それでは、次回のミートアップでまたお会いしましょう。