法人がnote proで設定するKPIとは?効果測定から学ぶオウンドメディア戦略
note proを法人で運用していくとき、どのように効果測定を行えばいいでしょうか。オウンドメディア運営においては、KPI(Key Performance Indicators)の設定と効果測定が不可欠です。
ここではnote proの機能「アナリティクスβ」を使った、目標の立て方と具体的な運用方法、効果分析についてご紹介します。
こんな方におすすめ
note AIアシスタント(β)による3行まとめ
note proを法人で運用する際の効果測定方法として、「アナリティクスβ」を活用しましょう。
- アナリティクスβ画面には、PV数、スキ・コメント数、読了率、スキ率、フォロワー獲得数、売上などの指標があります。
- 読了率やスキ数/スキ率を分析し、記事の質を向上させるよう努めましょう。また、独自の目標を設定する際には、定量的・定性的の両方向から指標を考えましょう。
note proの「アナリティクスβ」とは?
「アナリティクスβ」では、期間を区切って、以下の数字を確認できます。(「アナリティクスβ」の使い方はこちらのヘルプページをご覧ください)
それぞれについて説明します。
PV数(Page Views): オウンドメディアのコンテンツがどれだけ見られたかを示す基本的な指標です。総PV数と記事単位でのPV数を確認できます。
スキ・コメント:スキ・コメントをされた数値の合計です。記事ページとタイムライン(noteのトップページやハッシュタグ一覧ページなど)からのスキが含まれます。
読了率:PVのうち、記事を最後まで読んだ方の割合です。すべての記事に対する読了率を表示しています。記事本文がすべて表示されたら読了としてカウントされます。ページの最下部ではありません。
スキ率:PVに対するスキ数の割合です。
フォロワー獲得数:あたらしく獲得したフォロワー数です。
売上:noteの販売金額とサポート金額の合計です。
その他にもどのサイト経由で貴社のnoteに訪れたかが分かる参照元を確認することができます。外部サイトからの流入数とその割合が大きい上位10サイト分を表示し、それ以外をotherでまとめています。どのサイト経由で訪れているかを数値とグラフで確認することができます。
※自身のドメイン経由のアクセスは計測されません。
記事への反響の参考となるKPI
アナリティクスβでは、各記事への反響を、数字でみることもできます。
特に、法人のnote pro運用において重要なのが、「スキ率」と「読了率」です。
「スキ率」は、「PV数」÷「スキしてくれたひとの数」。自分が書いた記事を、どれくらいのひとが楽しんでくれたかがわかります。
「読了率」は、「PV数」÷「記事を最後までスクロールしたひとの数」。「文章を最後まで読んでもらえたか」を確認する指標にできます。
記事の質を高める目標の立て方
数値目標を立てるときは、4つのステップで考えていくのがおすすめです。
ステップ1 どんな人にどれぐらい届けたいか決める(ターゲットとPV数)
記事のターゲット・内容によって適切な数値を設定しましょう。PV数はオウンドメディア運営において一定の指標となる側面は間違いではありません。
しかし、この数値は一概に「多ければ多いほどいい」というものではありません。特定の興味を持ったひとに向けた記事の場合、小さな数値が目標になることもあるはずです。
ステップ2 文章を最後まで読んでもらえたかを確認する(読了率)
記事を公開したら、どれくらいのひとに最後まで読んでもらえたかを確認します。この数値が高いと、コンテンツの質が高いと評価できます。参考になる指標をご紹介します。
ステップ3 スキ数/スキ率で読後の満足度を測る
次に、読んでくれたひとたちが、どれくらい満足してくれたかを確認します。参考になる指標をご紹介します。
中長期にわたって、記事の比較と分析を続けていけば、自然と記事の質が上がっていくはずです。
(note proにご契約いただくと、導入初期に法人専任ディレクターがサポートさせていただきます)
ステップ4 目標をもとに独自の指標を立てる
「アナリティクスβ」をみるのになれてきたら、「自己紹介記事を書いてみよう」の記事で最初に立てた目標(誰に、何を、なぜnoteで書くのか、読んでどうなってほしいのか)をもとに、独自の目標を考えてみてください。定量的・定性的の両方向から設定することがおすすめです。
たとえば、採用活動のためにnoteを使っている場合、
などの指標があります。
ほかにも、マーケティングのためにnoteを使っている場合、
などがあり、など新規リードの獲得から認知度の効果測定につかえます。
もしかすると、当初の目的とは違ういい影響が、偶然生まれることもあるかもしれません。たとえば、採用広報の目的で書いた記事が、社内でのコミュニケーションに役立つというようなことです。想定外の効果にも、注目してみてください。
書き手の楽しさが生む、心を動かす良質なコンテンツ
効果測定とコンテンツマーケティングは密接に関連しています。自社にあった指標を見つけ、効果的なオウンドメディア運営をしていきましょう。
そして、なにより書き手が楽しく書いた記事は、自然とひとの心をうごかす、いい記事になるはずです。指標を達成するためにも、楽しんで書いてくださいね。