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ユーザーの「知りたい」が循環する——Springin’がマガジン機能で構築した”つながる”メディア #noteクリエイターファイル

noteで活躍するクリエイターを紹介する #noteクリエイターファイル。今回登場するのは、小・中学生を対象にしたビジュアルプログラミングアプリ「Springin’(スプリンギン)」を提供している、しくみデザインさんです。

しくみデザインさんは、日本で最初に参加型デジタルサイネージを商業化したパイオニア的存在。人の動きから音を出すなどの、カメラを使ったインタラクティブコンテンツの基本特許を保有し、イベントやアトラクションなどの実績は1000件以上(2020年4月現在)にもなります。

その確かな技術と実績を基に開発されたのが、Springin’。2020年2月からはじめたnoteでは、Sprngin’で作られた作品やテクニックの紹介、ニュースなどを、拠点にしている福岡から発信しています。

自社サイトのほか、FacebookやTwitterなど、もともと発信チャンネルは複数持っていたしくみデザインさん。なぜそれらとは別に、Springin’だけのnoteをつくったのか。そのねらいはどこにあるのか、しくみデザイン コミュニケーションマネージャーの香月啓佑さんにお話をうかがいました。

この取材は2020年4月6日に、オンライン上で行いました。

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香月啓佑 / 株式会社しくみデザイン コミュニケーションマネージャー
1983年生まれ。福岡県北九州市出身。就職がきっかけで2009年に上京するが、2017年にしくみデザインへのジョインをきっかけに福岡にUターン。しくみデザインではコミュニケーションマネージャーとして、プレスリリース執筆から子ども向けプログラミングワークショップのファシリテーターまで守備範囲広めの広報業務を担当している。2019年の個人的ベストバイはGUの「ヘビーウェイトビッグスウェットプルパーカ(長袖)」。

契約から2週間でnote立ち上げ。移行作業はひとりで

——自社サイトがすでにあるのに、なぜnoteを始めたのですか?

香月 自社サイトにもSpringin’に関するコンテンツはあるのですが、まとまっていないのが課題でした。Springin’だけの情報だけを抜き出して見せるってことが難しかったんです。かといって、いちからオウンドメディアを作り直すとなると、デザイナーさんへの負荷もかかります。複数ラインが常に動いている社員数13名のコンパクトな会社なので、それは避けたかった。

……と頭を悩ませていたころ、僕はSFが好きなので、その流れで早川書房さんのnoteをよく読んでいたのです。そうしたら、自分が普段書いているnoteと違ってロゴがオリジナルに変わっているし、メニュー構成も違う。これは! とnote proの存在を知りました。

noteのクリエイターを大事にする文化も、クリエイティブなプログラミング教育の場を提供するSpringin’のメディアとして、マッチすると思いました。noteユーザーのみなさんが気軽に書いて発信しているのも魅力でしたね。

——移行時に注力したポイントを教えてください。

香月 オウンドメディアを始めるとき、普通は「最初に何を出すか」を気にすると思いますが、Springin’の場合はまず「既存コンテンツの移設」に取り組んだので、メニューの構造を考えることに注力しました。メニュー構造が決まると、移設の順番が決まりますから。

——移設をするにあたり、大変だったことは何ですか?

香月 noteにはインポート機能がないので、ひとつひとつ手作業でWordPressから移植したんですが、これはやっぱり面倒でした(笑)。でも、かえって良いこともあったんですよ。移行作業中に過去のコンテンツを読み返すことで「ここ、リライトしたほうがいいな」「移設しなくてもいいな」など整理ができたんです。これはnoteのプラットフォームに乗っかってオウンドメディアを立ち上げ直すことの利点かなと。

移設作業は業務の合間を見ながら1週間くらいでしたね。過去のコンテンツを読み込みながらの作業なので単純なコピペではありませんし、スクリーンショットも撮り直したりしたので。とはいえ、note pro契約から2週間でローンチしましたから、クイックに立ち上げられたと思います。

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——ちなみに移設作業は何人で行ったのでしょうか?

香月 ひとりです。

——え? おひとり?

香月 はい。広報やPRの担当は私ひとりなので、自社サイトに載せる文章は基本的に私が管理していましたし、移行作業もひとりでやりました。ただ、今はほかのスタッフもコンテンツ制作に協力してくれるので、運営自体はひとりではなくなりましたが。工数が少なくてすむのも、オウンドメディアにnoteを選んだ理由のひとつです。

SNSの利用が慎重な学校の先生にも、noteならおすすめできる

——記事を読んでもらう工夫を具体的に教えてください。

香月 子どもが読むアプリの更新情報や使い方の情報はすべて、Springin’アプリ内からnoteへリンクをはっています。また、学校の先生向け講習会の告知や、プログラミングイベント「スプリンギンフェス」の告知などのnoteの記事を、Springin’公式サイトのフィードに流して、noteに飛べるようにもしています。noteは公式サイトへの流入経路のひとつに成長していますし、最初の目標「情報を一箇所にまとめる」は達成しつつあります。

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——noteを開設してわかったことはありますか?

香月 「スキ」の数で反応がダイレクトにわかることの良さですかね。自分が思っていたのとは違う記事が読まれていることが分かって、驚くこともありました。過去の記事に「スキ」がつくことで「このコンテンツはまだ読まれているんだ」と分かるのもいい。コメント欄に書き込むよりも、スキを押すほうが気軽だからでしょうか。自社サイトのときは反応が分からなかったので、今まで届いていなかった人に届いている実感があり、チーム全員のモチベーションも上がりました。小さなチームで既存コンテンツを移植してnoteをはじめるときは、「スキ」の数や「スキ」がついたタイミングをリライトの優先順位づけの指標にするのもありだと思いますね。

——マガジンも活用されていますね。

香月 私たちは、プログラミング教育に取り組む先生方や保護者のみなさんと気軽にコミュニケーションを図りたいと思っています。そういう視点でもnoteはとても使いやすいメディアですね。

学校の先生ってICTとか情報発信に疎いイメージを持たれがちですけど、プログラミング教育に携わっている先生方を見ていると全くそんなことはないんです。ソーシャルメディアやチャットツールはガンガン使っているし、コミュニティ活動も活発です。情報発信の量がすごいんですよ。定期的な研究発表大会などもあるから情報の整理も慣れているし。ただ私たちの視点から見て残念なのは、それが先生方のコミュニティに閉じていることが多いところです。

特に私たちが知りたいのは実践例なんです。しかしそのような実践例ってFacebookだと友だち限定で書かれてることが多いんですよ。先生たちが職業柄そうせざるを得ないのはよくわかりますが……でも私たちは、それを読みたい。

その点、noteは書き手のリアルな人間関係とアカウントを紐づける必要がないところがいいですね。自分の書きたいテーマでアカウントを作ればいいわけですから。発信する際に本名でなくても、「プログラミング大好き先生」などのニックネームで発信していただいてもいい。

だから僕たちもSpringin’の講習会などで「noteをはじめてみては?」と先生方に言いやすいんです。

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先生に限らず保護者など、実際にSpringin’を使ってくれている人が書いた記事は、心に響く力があって強い。事例をほしがっている先生も多いですし、それをマガジンにまとめ、先生や保護者の方とのエンゲージメントを深めたいと思っています。「Springin’ユーザーのnote」マガジンは、noteを検索して出てきた記事をまとめたものです。ここをもっと増やしていくのが次の課題だなぁと思っています。

香月 また今は学校の先生が主催してくださっているコミュニティが複数あります。そしてこのコミュニティの間で「そちらではそんなことやっているんですね」「今度こうします」といったやりとりが始まっているんです。noteを通じてお互い何をやっているかがわかるのがいいですね。

——対象読者は大人なんですか?

香月 Springin’は「最初に使う総合クリエイティブツール」を目指しているので、アプリ内では子どもでも分かる表現を使っています。しかし、noteでは先生や保護者に読まれることを想定した書き方をしています。

アプリの具体的な使い方などのハウツーは、子どもが読んでも理解できるように文体や漢字の閉じ開きなどを工夫しつつ、全体なテイストは大人向けですね。たとえば「Springin'のはじめかた」マガジンなどは、大人が子どもに伝えるための「台本」になるように意識しています。

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子どもはおもしろいものを渡せば勝手に作品を作ってくれますし、私たちもその期待に応えるものを作り、提供している自負はあります。だからこそ、子どもたちをモチベートしてくれる存在である先生や保護者のみなさんが、安心して「やってみなよ」と子どもたちの背中を押してくれるようにしたい。それを今後、noteで伝えていけたらなぁと思っています。

宣伝ではなく、ストーリーを通じたつながりを目指して

——特に印象に残っている記事は?

香月 コロナウイルスの影響で2020年3月に学校が一斉休校になった影響もあり、急遽、自宅からでも参加できる「スプリンギン・フェス」キャンペーンを実施したのですが、5週に渡って更新したnoteをマガジンにまとめて、ランディングページのように使えたのがよかったです。普通、リリースは一回出したら終わりですが、そのときにnoteを紹介すれば「ここに情報がまとまっていますよ」と情報を効率的に伝えられますし、アップデートもできる。実際のところ、フェス関連の記事がいちばん読まれていますね。

またフェスでは、Springin’の使い方講座をYouTubeで配信していたのですが、これらのコンテンツが、YouTube以外の場所でまとまっていなかったのが悩みだったのです。しかしどうしようかと考えているうちに、代表の中村俊介が自分のnoteにまとめ記事を書いてくれたので、それをユーザー投稿という形でマガジンにまとめて、フィードに流すことができました。これはnote proならではの機能ですね。

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現在は自宅学習中、そしてゴールデンウィークを家で過ごす子どもたちに向けた「Springin’ プログラミングコンテスト Supported by ツクモ」を開催しているのですが、このコンテストのアナウンスもnoteを使って行っています。

——これから、どんなメディアにしていきたいですか。

香月 先ほども申し上げたとおり、まず最初の目標だった「情報を一箇所にまとめる」ところはほぼ達成できたので、今後はnote proならではの取り組みをやっていけたらと思っています。noteを活用している企業や団体とのコラボとかもすごくやりたいです。ぜひ気軽にコンタクトいただければと思います!

発信するコンテンツについては、他のメンバーやコミュニティの皆さんと一緒に考えていこうというのがこれからですね。チームメンバーそれぞれが発信できるのがnoteのいいところなので、Springin’の共通のカラーを保ちつつも、個性あるメンバーやコミュニティの面白さを出せるようなコンテンツは考えていきたいです。

また、学校のプログラミング教育はまだ黎明期にあり、そういう状況だからこそ「選択肢を持つこと」が重要だと考えています。プログラミング教育に使われるツールにはScratch(スクラッチ)やVISCUIT(ビスケット)などもあるんですが、それらを使っていた人が「Springin’もいいじゃん!」と選んでもらえるような読み物も書いていきたいですね。それも、たまたま読んでいたら出てきた、というような感じで。宣伝っぽいものではなく、Springin’で作られた作品やユーザーの持っているストーリーから、そういうものが自然に生まれることを期待しています。

そのためにも、オンラインのワークショップなどの活動ログを、今後はnoteに残していきたいです。このコミュニティは盛り上がっているということを、世の中に伝えたいですね。

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■クリエイターファイル
Springin'
誰でもクリエイターになれるビジュアルプログラミングアプリ『Springin'(スプリンギン)』のnoteです。みなさんが作ってくださった作品の紹介やテクニック、ニュースなどをお知らせします。#springin をつけた投稿もお待ちしています。
note : https://note.springin.org/
interview by 水野圭輔 text by 本多いずみ

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