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自社の他チャネルとのつかい分けを考えよう(法人クリエイター向け)

この記事はnote pro利用者向けの記事です

記事を書くことになれてきたら、自社がもっているさまざまなチャネルの中で、noteがどんなポジションかを整理してみましょう。

例えば、公式サイトやプレスリリースのよさは、法人が主語となり、信頼のおける情報を、端的に伝えることができること。SNSのよさは、法人がフットワーク軽く、ユーザーと接点が持ちやすいことにあると考えられます。

noteはその中間地点です。情報の信頼性は保ちつつ、法人やそこに所属する一個人が、読者と同じ目線で、しっかりと想いを伝えられるのがnoteのよさです。プレスリリースでのオフィシャルな発表では表現できなかった想いを、一過性の情報としてではなく、あとになっても読み返せる”ノートの1ページ”として残しておけます。

またnoteは、さまざまなアカウントが集まったインターネット上の街です。企業の公式サイトのような独立したチャネルとは違い、noteという街では、個人のクリエイターだけでなく、企業や学校、美術館など、さまざまな個性を持つクリエイターが共存しています。なので、アカウントの内容や雰囲気によっては、自社のこれまでの読者とは違う層のひとたちとの出会いも期待できます。

このように、みなさんがすでにお持ちの情報発信の場とnoteの特徴を比較してみて、つかい分けてみてはいかがでしょうか。

伝えたい相手に届きやすい語り口にしてみましょう

記事を書きはじめるときに、「誰に、なにを、どんなふうに届けたいか」を考えておくと、伝えたい相手に届きやすい文章を書ききることができるでしょう。

たとえば、自社の新商品発表会のレポートを書くとき。
・誰に
→ブランド名は知っているけれど商品を使ったことがない新規顧客に
・なにを
→発表会のコンセプトを
・どんなふうに
→担当者の気持ちを込めて伝えたい
まで考えると、「発表会のために準備したことや内容について、担当者が自分の目線で振り返って書く」という記事のコンセプトができあがり、書きやすくなるはずです。

口調は、初対面のひとに話しかけるようなていねいなものでもいいですし、仲のよい友だちに接するようなフランクなものでもいいでしょう。どちらにしても、語りかける相手を意識して口調を統一すると、アカウント自体に人柄を感じてもらえるようになるはずです。

自社サイトやニュースリリースとどうつかい分ける?

一つのできごとについて、公式サイトやSNSで伝えきれないことをnoteに書くことで、相互補完的に情報を発信することができます。

公式サイト、SNS、noteには、それぞれ下記のような違いがあります。

・公式サイトやプレスリリース、ニュースリリース
→法人からの正式なお知らせ。事実関係を、誰が読んでも同じように理解できる形で伝えやすい
・SNS
→同じ興味関心を持つひととつながりやすい。その特性のため、法人がフットワーク軽く、ユーザーと接点を持ちやすい
・note
→「公式note」で情報の信頼性を保ちつつ、法人だけでなくそこに所属する個人が主語になって、等身大で想いを伝えられる。情報をストックできる

これらの違いを踏まえ、たとえば、自社が主催したトークイベントについて発信するとき、メディアによって次のように内容を書き分けることができます。

自社でトークイベントを開催するときは…
・公式サイトやプレスリリース、ニュースリリース
…メディアや会社のことを知っているひとに向けて、イベントの規模や内容を発表する
・SNS
…イベントの配信情報の告知をする
・note
…まだ会社のことを知らないひとたちにもに向けて、担当者の視点で準備期間や開催当日のできごとを振り返る

もちろん、レポートのように事実のみを伝える場所としてnoteをつかうケースもあるでしょう。正しく誤解のないように事実を伝えるべき記事の場合は、事実と主観が混ざらないように気をつけてみてください。

「担当者の視点」で語る記事のつくり方

noteは、法人やそこに属する個人が、それぞれの視点で情報発信をすることができる場所です。担当者ならではの思いやこだわり、ストーリーも、長さを気にせず存分に伝えることができます。

たとえば、NHK取材ノートでは、記者たちがかつて取材してきたできごとについて、テレビのなかで伝えきれなかった詳細や背景の思いなどをつづっています。

記者たちの熱量が伝わってくる、唯一無二のコンテンツになっています。

担当者視点で記事を書くにあたっては、もちろん、言いたいままに書くのではなく、受け取る相手の気持ちを意識することもたいせつです。読者の気持ちと、自分が伝えたいこととのバランスを意識しましょう。

最後に

法人も、公式サイト以外に複数のSNSを駆使して情報発信することが当たり前になりました。さまざまなチャネルをどのようにつかい分ければいいのか、頭を悩ませている担当者も多いと思います。

それぞれのチャネルの特性を理解したうえで、noteはどのようなポジションで情報発信すべきチャネルなのかを決めてしまえば、おのずと伝えたい相手に適切な文体が定まります。

しかし無理してキャラクターを設定する必要はありません。伝えたいことに集中して誠実に書いていれば、書き手の人柄がにじみでて読者にも伝わることでしょう。

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