見出し画像

note社PRチームが取り組む「社員みんなで発信するカルチャー」づくりと、らしさが伝わるオープン社内報とは?

プレスリリースからオープン社内報、社員個人の情報発信にいたるまでnoteを活用して行われているnote社。現在、採用広報に関わる記事は月15本以上のペースで公開されているそうです。

note社では、社内のあちこちに散らばる情報を日々どのように編集し、発信しているのでしょうか?今回はnote社PRチームの森本さん、関矢さん、金子さんをお招きし、採用広報と社内広報にフォーカスを当ててお話をうかがいました!

note pro ミートアップとは?
note proを活用する法人クリエイターのみなさんに向けて毎月開催しているイベント。法人クリエイター同士がnoteを運用する上での学びや悩みを共有したり、社外での横のつながりをつくることで、よりnoteを活用いただくことを目的にnote proユーザー限定で開催しています。

ありのままの姿をいろんな角度から伝える

note社のPRチームでは、自分たちの役割を「会社と社会の間に立つ編集者」と定義し、クリエイター、メディア、関係する企業、社員など、それぞれのステークホルダーに適切な情報をお届けするために日々取り組んでいます。

note社PRチームメンバーの紹介スライド

採用の候補者向けに発信しているのは主に「社員インタビュー」「オープン社内報」「noteのみんな」の3種類のコンテンツ。

note社コーポレートサイトのスクリーンショット

▲note社のコーポレートサイトの採用情報ページ
※開発中の新機能のβ版を使用しています

社員インタビューは、記事ごとに募集したい職種と「どんな人にどう思ってほしいのか」を明確にした上で企画・編集しています。「noteのみんな」は、社員個人が自由に書いたnoteの中から、会社や仕事に関わる記事をまとめたもの。働いている人自身の一番リアルな声がのぞける場所です。

そしてオープン社内報は、「メイン読者はnote社員、サブが採用候補者」と設定し、社員の相互理解やnoteのバリュー浸透、仕事の進め方などを伝えることを一番の目的にしています。

オープン社内報のネタの探し方

オープン社内報が生まれるパターンは主に3つあるそうです。

①編集会議
だれでも参加可能なオープン社内報の編集会議を定期的に開催。読んでみたい記事についてブレストし、その中からおもしろそうなテーマを議論しながら選んでいきます。その後、記事ネタリストのシートに穴埋めする形で執筆者や記事の公開日を決めていくという流れ。(ミートアップでは実際に社内で使っているオリエンシートや、ネタリストもお見せしました!)

関矢さん「必ずしも案を出した人がその記事を書かないといけないわけではないので、自由に案を出しやすいという側面もあると思います。」

PRチーム関矢さんの写真

②思いつき次第Slackでシェア
オープン社内報のネタを見つけたら、Slackのオープン社内報チャンネルに投稿します。一番たくさん投稿している森本さんにネタ探しのポイントについて聞くと、

・他のチームも真似できそうな、どこかのチーム独自の取り組み
・バリューが伝わるできごと
・Slackの文化や社内文書作成時のルールなど、ググっても分からないようなnoteならではのこと

という答えが。ネタを見つけるため、森本さんはほとんどのSlackチャンネルに出没しています。

PRチーム森本さんの写真

③社員の自発的な発信
「こういう記事を書いたので、オープン社内報として公開したいです」と社員から報告されるパターンです。社内外に向けて社員自ら発信をしてくれることはPRチームとしてもとてもうれしいので、全力で応援するそうです。

また、オープン社内報に限らず、「こういう場面でこれを説明するために、こういう情報が必要だよね」という考え方で記事をつくることも大切。広報担当がメディアにサービス説明をするためだったり、営業さんが自社の商品を顧客に紹介するためだったり。現場の人のニーズに応えるコンテンツを用意しておくと、会社の資産になっていきますよね。

社員に積極的に書いてもらうために

ミートアップの参加者の中には、社内の巻き込み方に悩んでいる方もいらっしゃいました。PRチームが社員のみなさんに主体的にオープン社内報を書いてもらうため、気をつけていることを聞いてみました。

森本さん「一番大事にしているのは、記事へのフィードバック。書いてくれたことをまず褒めます。Slack上でコメントやスタンプでリアクションするのはもちろん、記事公開後のTwitterでの反応や社内に起きた変化があれば随時共有します。」

Slackでのリアクションのスクリーンショット

本人のモチベーションを下げないためにも、個人としてnoteを書く場合の言い回しや言葉遣いについて、あまり細かいフィードバックはしないそうです。(note公式として書く場合は表記ルールや守るべきトンマナがあります。)

金子さん「”もっと読んでもらうためには、こういう情報も入れたらどうかな”という前向きなフィードバックを心がけています」

PRチーム金子さんの写真

成果の測り方や指標の置き方は?

ミートアップの後半は、参加者の方からのご質問にお答え。まずは「成果の測り方や指標のおきかたをどのようにしていますか?」というご質問です。

森本さん「PRチームとしては、現状オープン社内報や社員インタビューに定量的な目標は設定していません。記事ごとに届けたい人の数は違いますし、一つの指標で測るのは難しいと考えています」

記事を通して伝えたいことが伝わったか?ということを、記事の反応やどんな文言とともにシェアされているかを見ながらきちんと振り返ることを重要視しているそうです。

記事のリアクションやシェアを社員に依頼してますか?

「社内に記事へのスキやシェアをお願いしすぎるのもどうなんだろう...」というリアルなお悩み。note社PRチームのみなさんも共感しつつ、社員の協力を得やすいTipsがいくつかありました。

・記事をなるべくいろんな社員に書いてもらう
PRチーム以外のいろんなメンバーにオープン社内報を書いてもらうことで、関係者を増やすことを大事にしています。「そのテーマに関わっていた人が書く方が、熱量がこもっておもしろいものができる」という考えのもと、なぜ書いてほしいのかという理由とセットで執筆の依頼をすることもあります。

ゼロから記事を書くのはハードルが高そうであれば、「Youはどうしてnoteに?」「バリューバトン」などシリーズものの記事を企画し、二番手以降で執筆をお願いするというやり方も。

・「自分と関係がある」と社員に思ってもらえるポイントを記事に織り込むnoteのオープン社内報では、社内の様子をリアルに伝えるためにいろんな社員のひとことコメントやSlackのスクリーンショットを掲載することがよくあります。掲載された社員にとって関係がある記事になるので読んでくれますし、シェアもしてくれやすくなります。

また、たとえ自分が登場していなくても、「自分に関係がある」と思えるテーマであることも大切。たとえば社内の部活動についてまとめたこちらの記事は、「私は〇〇部に入ってます!」というコメントとともにいろんな社員がTwitterでシェアしてくれました。

・記事を社内に共有する際は、記事の重要度と関係者がいそうなチャンネルを見定める
出す記事すべて社員にリアクションやシェアを依頼していると、情報量が多くなりスルーもされやすくなってしまいます。特にシェアしてほしいものは大々的に依頼しますが、そうでないものは軽く公開されたことを共有する程度にするなどメリハリをつけます。

全員がいるSlackチャンネルは流れが速いため、記事に興味を持ってくれる人が多そうな小規模なチャンネルでも共有するようにすると、これもまた「自分に関係がある」と社員に思ってもらえるきっかけになります。

Slackで記事を共有している様子のスクリーンショット

この記事が生まれるきっかけとなったSlackチャンネル「#部活動-スタバ元ptr」で、記事が公開されたことをしっかり報告。コメントが盛り上がっています。

PRチームのみなさんがあの手この手で社内コミュニケーションを取っていることが伝わりますね。

ミートアップに参加したみなさんの声

ミートアップ終了後の参加者アンケートから、いただいた感想を一部ご紹介します。

本日は充実したお時間をいただき、ありがとうございました!
よくよく考えるとnoteさんの社内事情をあまり伺ったことがない!と思いながら参加したのですが、話題に上がるものがほとんど記事になっている風通しの良さがさすが〜〜〜と勉強になることばかりでした。
また他社さんのお話を伺いながら、社員数の違いによる課題感の違いを感じたので、今後機会があれば社員数少なめの会社さんの実践・困りごとも知りたいなと思いました。
noteを運営している側でも模索していることが多いのだと思えた。
弊社は目的を持って何かをしていくということが弱く迷走しがちなので、noteなどを作って表現していく中で自身の目的を再確認していくことができるようにできたらいいと妄想しています。
いつも開催ありがとうございます。毎月記事を書くモチベーションを上げるのに参加させていただいていています。今後ともよろしくお願いします。
noteさんのオープン社内報のネタリストと言う、とても貴重なものを見せていただけて、ドキドキしました。笑 ありがとうございました。また楽しんでnoteやっていきたいと思います!

ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!

ミートアップ後には、議事録をnote proユーザーのみなさんにお送りしています。ぜひ振り返りに役立てていただけるとうれしいです。

***

次回のnote proミートアップのお知らせ

次回のnote pro契約者限定ミートアップは、パナソニック_ソウゾウノートを運営するパナソニックさんがゲストです。「noteクリエイターと交流して、アカウントのファンを増やそう」をテーマに、お話をうかがいます!

【開催日時】4/28(水)14:00-15:30 ※今回は、日中の開催です!
【参加方法】こちらのフォームからお申し込みください
※note proご契約者様限定のイベントです。note proを検討中で本イベントにご興味のある方は、こちらのページからお問い合わせください。

note proお申し込みページはこちら

note proの導入について、くわしく知りたい方はこちらを。資料請求や個別相談、法人向け勉強会へのご参加は、以下ページよりお申し込みいただけます。

note proではユーザーの方々限定のイベントや勉強会を開催中です

今回ご紹介したミートアップや、「もう少し基礎的なnote pro運営のイロハを知りたい!」という方向けのオンライン勉強会を開催しています。詳細はnote proご担当者宛てのメールやFacebookグループで随時ご案内していますので、ぜひご確認ください。Zoomのカメラをオフにして、お耳だけの参加でも大歓迎です!

それでは、次回のミートアップでまたお会いしましょう。