採用広報を活用!中途採用の「マッチング率」を高めるには?
「マッチング率が低く、採用はできてもすぐに離職してしまう」───中途採用において、よく見聞きする悩みである求職者との「マッチング」。悩んでいる企業も多いのではないでしょうか。
適切なマッチングが実現できなければ、早期離職や生産性の低下、さらには組織全体のモチベーションも下がってしまいます。
今回は、そうした採用課題を解決に導く方法として活用できる採用広報の進め方について、ご紹介します。
なぜ中途採用はマッチングに苦戦してしまうのか
中途採用は、新卒採用に比べて採用プロセスが短く、情報収集が不十分なまま選考が進むことも珍しくありません。そのためミスマッチにつながるリスクも高く、入社後に「こんなはずではなかった」と離職につながるケースが多く見られます。
また、新卒採用のように一斉に同じ時期に就職活動をするわけではないため、母集団形成は一層難しくなります。企業から積極的に「求める人材」へアプローチし、採用活動に取り組む必要があるのです。
求職者とのマッチング率が高まれば、入社後の活躍や早期戦力化も期待でき、採用コストの削減にもつながります。そうなれば、企業全体の成長、従業員エンゲージメント(満足度)向上も期待できるでしょう。
マッチング率の向上は、人材が確保できるかどうかだけではなく、企業の持続的な成長と競争力強化にも直結する重要な経営課題でもあるのです。
採用広報で、マッチング率を飛躍的に高めるには?
そんな「マッチング率向上」のカギを握るのが、採用広報による情報発信です。効果的に企業の情報を発信することで、企業と求職者の相互理解を深め、ミスマッチのリスクが大幅に軽減できます。
具体的には、次の5つのポイントを押さえた情報発信が効果的とされています。
①企業文化と価値観
自社の理念、ミッション、ビジョンを明確に伝え「どのような価値観で事業を展開しているのか」を伝えます。企業文化への共感は、求職者のモチベーションを高め、長期的な定着につながりやすくなります。
②具体的な仕事内容と期待値
募集職種に関する詳しい仕事内容、求めるスキル、期待する成果などを紹介します。ここで大切なのは、具体例を交えて分かりやすく説明すること。求職者が培ってきた経験や適性が活かせそうかどうかを判断する材料になります。
③社員インタビューや「1日のタイムスケジュール」
先輩社員のインタビュー、1日の仕事の流れを伝えるコンテンツは「入社後の働く姿」をよりリアルに想起させるものになります。
④SNSで伝える日常の様子
SNSを活用し、職場環境の良さ、社風・カルチャーなどの雰囲気を感じてもらうのもおすすめです。継続して発信し、親しみやすさを感じてもらいやすくなります。
⑤オンライン説明会で伝える会社情報
定期的なオンライン説明会も非常に有効です。特に求職者からの質問に直接答えるなど、双方向のコミュニケーションを通じて相互理解を深めることができます。最近では気軽な情報交換を中心とした「カジュアル面談」を導入している企業もあります。
いずれも、募集要項だけでは伝えきれない「会社の魅力」を詳細かつ丁寧に伝えるコンテンツが求められていると言えるでしょう。つまり、求職者が「入社後の活躍」をリアルに想像できるかが、結果的にマッチング率を高めているのです。
note proなら「企業の魅力」を等身大で伝えられる
こうした情報発信において、noteはストーリーを軸にしたコンテンツ発信を得意としています。実際に、有料の法人向け高機能プラン「note pro」を活用している企業の多くが、採用目的で導入しています。
企業ブランディングを意識したストーリーが伝えられる
noteは制限なく、自由なテーマで「想い」を伝える記事が投稿できます。採用情報はもちろん、経営者のメッセージ、会社の歴史など「その企業にしかないストーリー」を丁寧につづることも可能です。
多角的な魅力が伝われば、企業ブランディングを高める効果が期待できます。知名度と企業としての魅力が高まれば、優秀な人材層へのアピールにもなるでしょう。
採用プロセスの裏側を詳細記事で公開
面接での「よくある質問・回答」を詳しく解説した記事を公開するのも、おすすめです。説明会などの限られた時間の中では伝えにくい情報も、図解・写真、動画などを組み合わせて掲載できます。記事内にSNSを埋め込めるので、シェアも簡単です。
株式会社フィードフォースでは、エンジニアに向けてスカウトメールをどのように送信し、カジュアル面談につなげているかを公開。詳細なプロセスが書かれており、求職者の安心感につながっていると思います。
「マガジン機能」でリアルな情報発信を
「マガジン機能」とは、投稿された記事を目的別にまとめられる機能。noteアカウントを持つ社員の記事をまとめれば、社員の生の声を伝えるコンテンツが完成します。
自身の経験や日常業務、仕事のやりがいなどを「社員自身の視点」で語ることで、ミスマッチのリスクが軽減されるのではないかと思います。
株式会社LayerXでは「カルチャー」「インタビュー」「デザイン」などのテーマ別に記事をまとめたマガジンを作成。目的に応じて、知りたい情報へアクセスできるようになっています。
カスタマーサクセスチームによる伴走
採用広報は、改善の継続が不可欠です。note proでは、常にカスタマーサクセスチームが伴走し、情報発信をサポート。個別サポートの満足度は非常に高く、効果的な採用広報のノウハウが蓄積されていきます。コンテンツ制作に不安がある方には、企画・編集制作を支援する編集パートナーのご紹介もあり。制作には別途費用がかかりますが、紹介のご相談自体は無料です。
採用成功が、企業経営の成功につながる
中途採用におけるマッチングを成功させるには、長期的な視野に立った情報発信が欠かせません。特に企業の理念・ビジョンへの共感は、入社後の定着に大きな影響を与えます。
また情報発信に加えて重要なのが、マッチング精度を高める採用プロセスの設計です。実務に近いタスクに挑戦させるスキルテストの導入や職場体験、お互いの理解を深める複数回の面接などの工夫を重ねることで、採用成功が実現できるのだと思います。
さらに社員の知人・友人を紹介によるリファラル採用、採用管理システムによるフォロー体制の充実もマッチング率を高める施策です。
採用広報はあくまで、採用成功に至る手段のひとつ。効果的な方法をうまく組み合わせながら、運用をしていきましょう。