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成功する採用広報とは【今すぐ始める経営戦略】

採用広報とは「自社の魅力や価値観を伝え、求める人材採用に結びつける戦略的なコミュニケーション方法」のこと。「今じゃないけど、いつかは転職したい」と考えている転職潜在層にもアピールできる施策として、注目を集めています。

今回は改めて「採用広報のきほん」について、ご紹介します。「今からでも、経営戦略として採用広報にチャレンジしたい」という方、必見です。


なぜ「採用広報」が注目を集めているのか

「採用広報」が注目される背景には、3つの大きな社会的変化があります。

労働市場の変化

少子高齢化が進むにつれ、労働力人口──つまり「働ける人の数」が減少し続けています。総人口に占める労働力人口の割合を見てみると、2014年は約52%でしたが、2060年には約44%へ低下する見込みです。(内閣府HP参照

この10年で、人材獲得競争は激しさを増しています。自分が活躍できる環境を求め、転職をしながらキャリアアップを目指す働き方も当たり前になりました。

かつては「待っていれば求職者からの応募が来る」という「待ちの採用」が主流だった企業も、今では求職者から「選ばれる立場」へと変わりました。「待ちの採用」の時代は終わり、積極的に企業から求める人材へアプローチする「攻めの採用」へと変わろうとしているのです。

情報の集め方が変化している

2つめは、求職者による情報収集が多様化していることです。

求人サイトや自社のWebサイトはもちろん、SNS、採用動画などさまざまなチャネルを通じて情報を集めることができるようになりました。

その結果、企業側は求める人材がアクセスしやすいチャネルを活用し、情報発信をしていく必要が出てきたのです。

多様化する求職者の価値観

3つめは、求職者が持つ価値観の多様化です。

「企業理念や社会貢献活動への共感を大切にしたい」「柔軟な働き方を希望したい」など、多角的な視点から企業を評価する傾向が強まっています。

自社の魅力をあらゆる角度から伝えることで、その企業が持つ文化を理解しやすくなり、採用時のミスマッチを防ぐ可能性もあります。

よくある採用課題。法人向け高機能プラン「note pro」を活用した、こんな成功事例が生まれています
 note proを使った採用広報を活用することで、課題解決につながった事例

人材獲得の手段から「経営戦略」へ

こうした3つの理由から企業の「採用広報の導入」が活発になっています。しかし、採用広報は人材獲得の手段だけにとどまりません。

採用広報によって発信された情報は、企業の認知度・魅力度を高め、顧客に対する企業のブランディング価値を向上させます。

加えて、求人広告では伝えきれない「企業の実態」を正直に伝えることで、入社後の社員定着率向上やエンゲージメント(社員満足度)向上への貢献も期待できます。

つまり、採用広報は「企業の持続的な成長と競争力強化」に直結する、重要な経営戦略の一つにもなるのです。

求職者の心を開く「採用広報の手法」

採用広報を成功させるためには「一貫性のあるメッセージ」と「複数の発信チャネルの活用」がカギです。

まずは採用活動をする上で「求める人物に伝えたい、自社の魅力や強み」を、メッセージとして言語化しましょう。

「人の成長に全力投資」「挑戦を応援する風土」「社会を変えるモノづくり技術」「社員の仲の良さはピカイチ」など、採用方針を端的に伝えられる内容がオススメです。このメッセージを採用コンセプトに据えて、複数の手法でコンテンツを発信していきます。

🔑 手法①|オウンドメディア(Webサイト、ブログ)

採用広報の中心的な役割を果たすのが、自社のWebサイトやブログです。

企業理念、事業内容、社風、社員インタビューなど、詳細な情報を提供できる点がオウンドメディアの強みです。採用サイトと接続し、職種ごとの具体的な仕事内容や求める人材像をより明確に示している企業もあります。

オウンドメディアの強みと必要性。オウンドメディアは課題解決とゴール達成に直結

🔑 手法②|ソーシャルメディア(SNS)

SNSは身近で親しみやすい「企業の日常」を伝えるのに適しています。LinkedIn、X、Instagramなどで社内イベントの様子、社員から求職者へのメッセージ、プロジェクトの裏側など、多様なコンテンツがリアルタイムで発信できます。

また、双方向のコミュニケーションが可能なため、求職者との信頼関係を構築しやすいでしょう。

🔑 手法③|動画コンテンツ

動画は、文字や静止画以上に豊かな情報が伝わるツールです。

企業の雰囲気が分かるオフィスツアー、社員インタビュー、仕事の一日などを動画で紹介し、入社後の活躍イメージが具体的に持てるような内容を目指します。

YouTubeやTikTokなどの動画プラットフォームを活用すれば、若年層にもリーチしやすくなります。

求職者の心に刺さる「コンテンツの作り方」

次に、採用広報を成功させる「魅力的なコンテンツ」を作るポイントについて考えてみましょう。

🔑 ポイント①|採用広報には社員を巻き込む

採用広報をする上で、求職者から最も高く評価されるのは「現役社員の声」です。社員自身が仕事の様子や会社の良さについて語ることで、企業のリアルな姿が見えてきます。

「採用広報は一緒に働く仲間を増やすための活動である」と理解してもらい、自ら発信したくなる仕組みを作って継続していくのが理想的です。

🔑 ポイント②|イベントやセミナーを積極的に開催

会社説明会、業界セミナー、ワークショップなどの開催も、魅力的なコンテンツです。求職者と直接交流する機会を増やし、企業の専門性・企業文化を丁寧に伝えることができます。

開催した様子を後日発信すれば、当日参加していない方へのアピールにもつながるでしょう。

🔑 ポイント③|産学連携や地域貢献活動が「付加価値」に

大学との連携プログラムや地域でのボランティア活動などの社会貢献活動も、非常に魅力的なコンテンツです。

特に社会貢献に関心の高い世代は、企業の社会的責任や価値観に注目しています。企業のパーパス(企業の存在意義)に共感する人材にもアプローチできそうです。

成功への道筋を描くための「採用広報のKPI」

採用広報を継続して「成功に導く」ためには適切なKPI(重要業績評価指標)の設定と測定が必要です。定期的な測定・分析によって改善を加えていきましょう。

🔑 KPI①|認知度指標の設定

認知度指標は、企業ブランドや採用情報がどれだけ認知されているかを測定した数値です。

採用サイトへのアクセス数、SNSのフォロワー数、採用関連イベントへの参加者数などを指標とし、採用広報の基礎となる「露出度」が把握できます。

🔑 KPI②|エンゲージメント率の測定

エンゲージメント率は、どれだけ深く求職者と関わったかを示す指標です。SNSの投稿に対する反応率、採用サイトの滞在時間、資料請求数などが該当します。

🔑 KPI③|応募数・内定承諾率の追跡

採用活動の直接的な成果を示す応募数・内定承諾率の追跡もKPIの一つです。採用広報をした結果、実際の採用にどれだけつながっているかを明確に示す「成果」となります。

🔑 KPI④|社員定着率の分析

長期的な定着率の分析も重要な指標になります。採用後の離職率や定着率を追跡し、採用広報活動が適切な人材とのマッチングにつながっているかを評価します。

成功企業に学ぶ採用広報の事例

では実際に、採用広報で成功している企業の事例をご紹介します。

|社内行事のレポート:Hubble Inc.

社内の隅々まで浸透させることが難しいと言われる「ミッション」や「パーパス」。 こちらの記事では、Purpose&Valuesに関して、経営陣が社内ラジオで行った対談をnoteに書き起こしています。
聞き手である社員がラジオの内容を反芻できるだけでなく、社外の読者にとっても経営陣の「リアルな顔と声」が浮かぶ企画です。

|選考過程の一部を公開:YUMEMI(株式会社ゆめみ)公式

フロントコーディングの採用試験で確認しているポイントや、よくある質問への回答を公開しています。お互いにミスマッチがなく応募ハードルを下げることを目指し、可能な限り情報をオープンにしているそうです。こうした会社の姿勢は、潜在的な候補者にとっても好印象を与えます。

|社員によるインタビュー:フラーのデジタルノート

新卒エンジニアとして入社した方のインタビュー記事です。
新入社員や内定者は、候補者にとって一番近い存在です。就活の状況や研修の内容、会社の魅力を語ることで入社後の具体的なイメージが付きやすくなり、説得力も増します

採用したい人物像に近い社員を紹介するなど、汎用化しやすい構成なので、ぜひ参考にしてみてください。

採用広報にも十分活用できる「note pro」

ここまで、採用広報を始める際に知っておきたい「きほん」についてご紹介してきました。

自社のリソースを最大限に活かしつつ、市場動向や競合分析も交えて効率良く成果を出していくためには、外部の専門サービスの活用もぜひ視野に入れていただきたいと思います。

noteの法人向けプラン「note pro」は、採用広報戦略を気軽にスタートするための「選択肢のひとつ」としても十分活用できます。

メディアプラットフォーム「note」上で、オウンドメディアを構築できる法人向け高機能プラン

メリット①|採用広報活動をすぐスタートできる

メディアプラットフォーム「note」は、人気ランキングや広告のないシンプルな編集画面が特徴です。どんな方でも始めやすく、続けやすい構成となっています。加えて簡単にWebサイトが作れるCMS「サイト作成機能」を使えば、目的に合わせたテンプレートからデザインを選び、簡単にカスタマイズしたWebサイトが構築できます。すぐに採用広報を実行に移せ、企業担当者の負担軽減につながるでしょう。

メリット②|社員のアカウントも活用できる

「マガジン機能」を使えば、社員のnoteアカウントと連携し、現場のリアルな声が集約できます。すでにnote上に書かれている記事をまとめれば、求職者に対して魅力的なコンテンツをすぐに提供できます。

noteの「マガジン機能」

メリット③|多様なコンテンツ形式にも対応

文字情報や写真だけでなく、音声や動画、埋め込み式のスライドなど、さまざまな形式のコンテンツが掲載できます。SNSとの連携もでき、多角的な情報発信が可能です。

メリット④|サポート体制の充実

成果につなげるためのセミナー開催をはじめ、詳細なデータ分析など運用面を支える施策も充実しています。採用管理システムとの連携、求人情報との連携もしやすく、採用活動の強化に向けたサポート体制が整っています。

メリット⑤|操作性の良さ

note proはnoteと同様、直感的な操作性が特徴です。専門知識がなくても採用広報活動が展開できます。

自社の課題や目標に合わせて、最適な採用広報の戦略を立て、一緒に形にしていきましょう。

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